COP

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Conference of the Parties

国連気候変動枠組条約における締約国会議

概要

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1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された「国連環境開発会議(地球サミット)」で採択された「気候変動枠組条約(1994年発効)」に基づき、毎年開催することが決まった締約国会議。
気候変動対策、大気中の温室効果ガスの濃度の安定化という目標を達成するために国際的なルール作りを行う。

解説

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COPでの主な成果として以下が挙げられる。
①京都議定書:1997年のCOP3で採択。先進国が温室効果ガスの排出量を削減することを約束する国際的な枠組み。
②パリ協定:2015年のCOP21で採択。2020年以降の温室効果ガス排出削減のための新たな国際的な枠組み。世界の気温上昇を産業革命前に比べて2度より十分低く保ち、1.5度に抑える努力をすることを目標に掲げた。
③グラスゴー気候合意:2021年のCOP26で採択。世界の目標が「2度」から「1.5度」に事実上、強化された。また、石炭火力発電の段階的削減や、化石燃料補助金の廃止も初めて明記された。

2023年のアラブ首長国連邦でのCOP28では、国際エネルギー機関が提唱した「2030年に再生可能エネルギーの設備容量を3倍にする」目標が主要議題となった。

COPの課題としては、先進国と発展途上国の間の対立が指摘される。特に、京都議定書では先進国だけが削減義務を負い、発展途上国は削減義務を負わなかったため、排出量が多い中国やインドなどの国々は削減義務を負わず、不公平であるという批判があった。

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