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某化学工場D社様
化学
排水ソリューション
活性汚泥の沈殿槽における汚泥浮上の原因を調査
今後のプロセス改善の指針を提案
今後のプロセス改善の指針を提案
排水処理施設において、処理水には問題がないものの、沈殿槽における汚泥浮上に悩まされていました。曝気槽、沈殿槽周りの調査を行い物質収支を把握することで、現在起こっている現象を明らかにするサポートを行いました。
お持ちの課題
ご相談内容
活性汚泥の沈殿槽における汚泥浮上を抑制したい。
課題発生時の状況
活性汚泥プロセスの沈殿槽で汚泥が浮上しており、要因は硝酸・亜硝酸性窒素の脱窒によるものと推測はしていたものの、データによる定量的な判断ができておらず、対策を悩んでいました。
現状から導かれた初期仮説
1.原水中にはアンモニア性窒素及び硝酸性窒素の両方が含有されている可能性があり、これらが硝酸となって沈殿槽に流入し、嫌気化により脱窒して気泡が汚泥に付着して、汚泥浮上している可能性が示唆された。
2.仮説検証のため、排水変動を考慮して所定期間の水質分析、調査を行い、曝気槽、沈殿槽における窒素に着目した物質収支を確認することで、改善案を模索した。
解決への取り組み
現状の仮説を踏まえて調査計画書を作成、お客様とすり合わせの上、水質分析による仮説検証と、対策立案を実施
原水の濃度や水量の変動を考慮し、お客様と相談の上、3週間の調査期間を設定しました。事前情報から考えられる汚泥浮上の仮説を元に、水質分析項目や頻度、分析箇所を決定し、調査を開始しました。今回のコンサルティングでは、排水のサンプリングと水質分析はすべてお客様側で実施いただき、NAGASEは調査計画書の作成・分析データの解析と対策立案を行い、報告書として提出させていただきました。
得られた成果
曝気槽、沈殿槽における硝化脱窒挙動を明確化、今後の対策の基礎データを獲得
調査の結果、曝気槽および沈殿槽におけるアンモニア性窒素、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素の挙動を明確化しました。その結果、曝気槽前段においてはBOD分解が行われており、中段以降においてアンモニア性窒素が硝化している挙動が確認され、曝気槽後段での運転条件変更により、沈殿槽へ流入する硝酸濃度を低減できる可能性が示唆されました。得られた結果を踏まえ、投資費用と得られる効果の異なる数種類の改善案を提示致しました。
曝気槽、沈殿槽における物質収支計算の例
改善提案例
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