金型

かながたこうざい

金型鋼材(プリハードン鋼・焼入れ鋼)

Mold Steel

2026/9/16

概要

プリハードン鋼は、あらかじめ熱処理が施された金属材料で、切削加工に適した調質鋼。焼き入れ鋼とは、鋼を高温に加熱し一定時間保持後、急冷することで硬さ・強度を高めた鋼。金型の母材として用いられる特殊鋼。要求耐久性と生産数量に応じて選定する。

解説

プリハードン鋼は、主に3種類に分けられ、それぞれ特有の化学成分と熱処理条件によって異なる特性を持つ。SCM系:NAK55やNAK80があり硬度は37~43HRcで切削性に優れる。SUS系:STAVAXなどがあり、硬度は29~33HRc程で、焼き入れ・焼き戻しで50から55HRcが得られ、耐摩耗・耐腐食性が必要な場合に使用する。合金鋼:他の合金鋼と組み合わせて使用されることが多い。(NAK80・HPM38など)はあらかじめ調質されており、切削加工後の熱処理が不要で納期短縮に有利なため、試作から中量生産に適する。焼き入れ鋼は、およそ800~900℃程度に加熱一定時間保持した後、水・油・空気などで急冷することで、硬度増加(一般鋼でHRc50前後・工具鋼60HRc以上)し、耐摩耗性・強度が向上する。焼入れ鋼(SKD11・SKD61など)は熱処理により高硬度を得られ、GF強化材による摩耗にも耐えるため大量生産向けとなる。腐食性ガスを発生するPVCや難燃材にはステンレス系、高熱伝導が必要な部位にはベリリウム銅が使われる。

< プラ手帖TOPに戻る