金型

がすぬき

ガス抜き(ベント)

Venting

2026/9/16

概要

射出成形金型において、溶融樹脂を金型に射出する際、キャビティ内の空気や樹脂由来のガスを外部へ排出するための微細な通路・溝や隙間。成形時気体がキャビティに閉じ込められると成形不良が発生する可能性がある。

解説

充填時に空気が逃げ場を失うと、断熱圧縮により高温となり樹脂を焦がす(ガス焼け・ディーゼル効果・バーンマーク)。またガス圧により充填不足・ボイドの発生やウェルド部の強度低下も生じる。ガスベントは、金型のパーティング面に設けられ、気体を効率的に排出することで、高品質な成形品を安定して生産するため不可欠である。ベント溝の深さは樹脂の粘度に応じて0.01〜0.05mm程度に設定し、樹脂が入り込まない範囲で最大化する。一般的にゲートと反対側および金型内で樹脂が合流する部分に設ける、また、エジェクターピンや入れ子を利用することもある。ガスの堆積による目詰まりが起こるため、定期的な清掃が金型メンテナンスの基本項目となる。

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