AGEC法
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La loi anti-gaspillage pour une économie circulaire
循環型経済に関するフランスの廃棄物対策法
概要
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2020年2月にフランスで施行された法律で、廃棄物削減と循環型経済の推進を目的としている。使い捨てプラスチックの削減、リサイクルの促進、製品の耐久性向上など、さまざまな環境保護措置を含んでいる。
解説
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2025年1月1日までにフランスにおけるプラスチックのリサイクル率を100%にする、2040年までに使い捨てのプラスチック包装の市場投入を禁止する、という目標を設定している。
既に、使い捨てプラスチックのレジ袋は2016年から、レジ袋以外の果物や野菜用などの量り売り用プラスチック袋は2017年から禁止となっている。
主なポイントは以下の通り。
・使い捨てプラスチックの削減:2025年までに使い捨てプラスチック容器を20%削減し、その内、少なくとも50%を再使用による削減とし、2040年までに使い捨てプラスチックを完全に廃止する
・リサイクルの促進:製品のリサイクル可能性を高めるため、製品の環境特性に関する情報提供を義務付
・製品の耐久性向上:製品の修理可能性を高めるため、製品の耐久性指標を導入
・拡大生産者責任(EPR):生産者が製品のライフサイクル全体に責任を負う制度を強化
・エコデザインの推進:製品設計の段階から環境への影響を考慮するエコデザインを推進
以上のことから、2024年7月からEUで施行された「エコデザイン規則」に先駆けて実施された法令と考えることができる。