生物多様性
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Biological Diversity
概要
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異なるさまざまな環境に適応し、進化してきた人類を含む多種多様な生物が、一つの地球の中でお互いにつながりを持ちながら暮らしている状態を表わす概念。
解説
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生物多様性の保全、持続可能な利用、利用から生ずる利益の公正で衡平な配分を目的として、国連から1993年に生物多様性条約が発効されている。
生物多様性は以下の3つの階層で考えられている。
① 生態系の多様性:森林や里地里山、湿原、沿岸、サンゴ礁、干潟など、多種多様な自然の中で、異なる生物がそれぞれ独自の生態系を形成している。
② 種の多様性:地球上には植物や動物から細菌などの微生物まで多様な種があり、500万~3,000万種の生物種が生息すると推定されている。
③ 遺伝子の多様性:同じ生物であっても、異なる遺伝子を持つことで、形や模様、生態などに多様な個性がある。
生態系の多様性は、私たちに食料や水、空気などの自然資源を提供してくれ、種の多様性は、医薬品や食品の開発を助けてくれ、遺伝子の多様性は、生物の進化や環境への適応をもたらしてくれている。