バイオプラスチック
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Bioplastic
概要
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「バイオマスプラスチック」と「生分解性プラスチック」を総称してバイオプラスチックと呼ぶ。前者はバイオマス(有機資源、代表的には植物)由来の原料を合成して製造されたプラスチック、後者は微生物によって最終的に水とCO2に分解されるプラスチックを指す。
解説
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「バイオマスプラスチック」は、原料となる植物等が生育する段階で吸収するCO2が、焼却処分する際に発生するCO2と相殺され、素材としてのカーボンニュートラルが期待できる。後者「生分解性プラスチック」は原料にバイオマスが使用されるものと、ナフサ(化石資源)を原料とするものがある。
化石資源由来の生分解性プラスチックは水とCO2に分解されて大気中に排出されるため脱炭素にはならない点は注意が必要。
しかし、廃棄物処理のインフラが十分に整っていない発展途上国ではプラスチックごみの海洋等への流出を止めることが難しく、生分解性プラスチックの普及による海洋汚染対策としての問題解決への貢献は期待される。
日本では環境省が2021年に「バイオプラスチック導入ロードマップ」を策定し、2030年までに約200万トンの市場導入を目指している。