カーボンリケージ

用語をコピーできます

Carbon Leakage

炭素リケージ

概要

概要をコピーできます

ある地域や国でのGHG排出に関する規制等の実施されることで、他の規制の緩い地域や国へ、排出量の高い生産活動が移行されてしまうこと。世界全体のGHG総排出量は変わらず、排出源の場所が変わるだけとなり、さらには地域間の不公平や効率の低下が生じる。

解説

解説をコピーできます

炭素税や排出規制などの対策が一部の地域や国でのみ導入された場合に起こる。炭素税や規制によって生産コストが上昇し、企業がその地域から他の地域に移転してしまい、排出量が減少する効果が相殺されてしまうだけでなく、規制の厳しい国の企業が不利な負荷を抱えてしまうという負の連鎖となる。

これに対策する措置として考えられたのが「CBAM(炭素税調整措置)」で、EUが導入したGHG排出量取引制度:EU-ETS(European Union Emissions Trading System)により、EU内企業が域外へ逃避することを防止するため、域外からの輸入製品に対して賦課金を課すことで、域内の企業だけが不利益を被ることを回避する制度となっている。

< サステナ手帖TOPに戻る