カーボンフリーエネルギー

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Carbon-Free Energy

CFE

概要

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二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスを排出しない、または極めて少ないエネルギー源を指す。

解説

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CFEの代表的なエネルギー源には、太陽光、風力、水力、地熱、原子力、バイオマスなどがある。これらは化石燃料と異なり、燃焼によるCO2排出がない、または排出量が非常に少ないのが特徴である。

主に以下のような導入方法が挙げられる。
■再生可能エネルギーの発電設備(例:太陽光パネルや風力タービン)の設置
■既存の火力発電所の代替
■スマートグリッドや蓄電池による電力の安定供給体制の構築
また、近年では水素エネルギーやカーボンキャプチャー技術との組み合わせによる脱炭素化も進められており、企業や自治体も再生可能エネルギー100%の電力調達を目指す「RE100」などの国際的な取り組みに参加し、CFE普及を後押ししている。

一方で、CFE普及には課題も存在する。太陽光や風力などは天候や時間帯に左右されるため、発電量が不安定となる。これに対応するためには、大容量の蓄電池や柔軟な電力需給調整が必要となる。
また、初期投資が高額であることや、送電インフラの整備が追いついていない地域もある。更に、原子力発電には安全性や放射性廃棄物の処理といった社会的な懸念も根強く残っている。

2024年には、世界の電力のうち40.9%がカーボンフリー電源(再生可能エネルギー+原子力)によって供給され、日本では31.5%と世界平均を下回っている。

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