DPP

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Digital Product Passport

デジタルプロダクトパスポート

概要

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2022年にEUの製品のエコデザインに関する法令(ESPR)が強化・拡大したことで追加された制度。製品のライフサイクル全体にアクセスできる電子的な記録を整備し、サーキュラーエコノミーを推進する。具体的には、製品の製造元から原材料、リサイクル性から解体方法に至るまでの詳細な情報を提供し、製品のライフサイクルを追跡可能にする。

解説

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EUは現在、多数の製品においてDPPの導入を検討しており、欧州バッテリー規制の要求によるバッテリーパスポートが初のDPPとなる。
欧州委員会は27年にDPPの完全導入を目指しているが、実施と運用には、公的機関と民間企業の両方に経済的な負担が大きく、サプライチェーン全体で足並みを揃えるには時間がかかるとされている。また、不正や改ざんを行う事業者が出現するリスクや、開示される登録データや使用履歴などの情報へのアクセスに対するセキュリティも重要な課題となっている。

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