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エンデンジャーメント・ファインディング

概要

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米国環境保護庁(EPA)が2009年に発表した判断で、二酸化炭素(CO2)やメタン(CH4)などの温室効果ガスが、”現在および将来の世代の健康と福祉に脅威を与える”と認定したもの。

解説

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この判断により、GHGは「大気汚染物質」として米国の大気浄化法(Clean Air Act)の規制対象となり、発電所や自動車などの排出源に対する規制の法的根拠となった。

しかし、2025年に発足した第二次トランプ政権では、EFの撤回や見直しが再び焦点となっている。
トランプ氏は「国益最優先」を掲げ、国内エネルギー生産の最大化とエネルギーコストの引き下げを重視し、環境規制の緩和を進めている。
パリ協定からの再離脱や、再生可能エネルギー支援の縮小もその一環である。
トランプ大統領は就任初日に「Unleashing American Energy」という大統領令を発表し、EPAに対しEFの見直しを指示した。

EF撤回の論拠としては、以下のような主張が挙げられている。
①科学的根拠の変化(CO2の温暖化効果が限定的であるという主張)
②EPAの規制では、世界的な排出削減に効果がないこと
③化石燃料規制による経済・雇用への悪影響など

ただし、EFの撤回には法的なハードルが高く、環境団体や一部州政府からの強い反発が予想される。そのため、慎重かつ戦略的な法的アプローチが必要とされている。
実際、EFに基づく規制は、米国の石炭火力発電所の閉鎖や自動車排ガス基準の強化などに影響を与えてきた 。
企業や自治体は、連邦政府の方針に左右されることなく、独自の気候対策を継続する姿勢を示すところも多い。

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