欧州バッテリー規則
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EU Battery Regulation
概要
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2023年8月に施行されたEUの法令で、バッテリー製品の生産工程全般(原材料調達、設計・生産、再利用、リサイクル)に対する規制。
CFPの開示義務や、リサイクル材料の最低使用率、原材料別の再資源化率の目標値、廃棄された携帯型バッテリーの回収率などの設定を盛り込んでいる。
解説
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自動車用、産業用、携帯型など、EU域内で販売されるすべてのバッテリー(電池・蓄電池)が対象となり、2024年から段階的に各規制が適用されていく。
期待される効果としては、バッテリーのライフサイクル全体にわたる環境・資源循環・人権などに関する情報を管理する仕組みの構築と、EU域内の重要原材料の確保やバッテリー産業の戦略的自律が挙げられる。
一方で、規則の適用日までに対象製品の法規適合が間に合わない場合、EU域内でバッテリーを搭載した電気自動車(EV)の販売ができなくなることや、バッテリーの原材料となる鉱物資源の特定国への過度な依存などが課題として指摘されている。
欧州バッテリー規則は、エネルギー産業の持続可能性を示し、新たな私たちがエネルギーをどのように生産、消費、再利用するかについての新たな視点を提供していると言える。