GFANZ

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Glasgow Financial Alliance for Net Zero

グラスゴー金融同盟

概要

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2021年のCOP26グラスゴー会議において発⾜した、ネットゼロを主導する8つの⾦融イニシアティブを統合する組織。
45か国から450を超える金融機関が加盟する有志連合であり、投融資先企業への働きかけを通じて金融面から脱炭素社会の実現を推進している。

解説

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世界的な金融システムを中心に、気候変動の影響を軽減し、ネット・ゼロの排出量を達成するための協力を促進するアライアンス。
主要な活動として、ネット・ゼロへのコミットメントを持つ組織を結集し、それぞれが自らの排出量を削減し、残りの排出量をカーボンオフセットや技術革新を通じて補うことを支援している。グリーンファイナンスの促進や低炭素技術への投資、排出量の追跡と削減、カーボンオフセット市場の支援などが具体例として挙げられる。

一方で、GFANZに加盟する金融機関は、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)によるキャンペーン「Race to Zero」が示す脱炭素基準を遵守することになっていたが、一部の金融機関からこの基準が厳しすぎるとの反発もあり、基準が「推奨」へと軟化したといった経緯もある。
また、中国やインドなど、CO2排出量の増加が見込まれるアジア各国からの加盟割合が少ないという問題も抱えており、これに対して、トランジション計画関連のレポートやトランジションファイナンスに関する提言も公表しており、脱炭素が困難な産業の段階的な脱炭素移行「トランジション」にどこまで対応できるかも注目されている。

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