IPCC
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Intergovernmental Panel on Climate Change
国連気候変動に関する政府間パネル
概要
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国際連合環境計画(UNEP)と、国際連合の専門機関にあたる世界気象機関(WMO)が1988年に共同で設立した、国際的な専門家たちで構成される、地球温暖化についての科学的な研究の収集、整理を行う政府間機構。
解説
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地球温暖化に関する最新の知見の評価を行い、対策技術や政策の実現性やその効果、また、それが無い場合の被害想定結果などに関する科学的見解を提供する。数年おきに発行される「評価報告書」(Assessment Report)は、地球温暖化に関する世界中の数千人の専門家の科学的知見を集約した報告書であり、国際政治および各国の政策に強い影響を与えつつある。第41回総会(2015年2月)において報告された第6次評価報告書(AR6)では、人為的な温室効果ガス排出が地球温暖化の主要な原因であることは「不可逆的な証拠」であると報告された。また、今世紀末までに1.5℃の温暖化を限定するためには、2020年から2050年までに人為的な二酸化炭素排出を実質ゼロにする必要があるとされている。
2023年3月20日には、「緊急な気候行動がすべての人々にとって生活可能な未来を確保することができる」と発表している。
以上のように、IPCCは、地球温暖化問題への対応策を科学的に裏付ける組織として、間接的に大きな影響力を持つ組織となっている。