マスバランス方式
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Mass Balance Model
物質収支方式
概要
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ある製品を作る際に、原料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料(例:バイオマス由来原料やリサイクル原料)が、そうでない原料(例:石油由来原料)と混合される場合、その特性を持った原料の投入量に応じて、出来上がった製品の一部にその特性の割り当てを行なう手法。
解説
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電力や紙、鉄鋼などの業界でも適用されている手法で、化学業界においては、パーム油、バイオマスプラスチック、リサイクルプラスチックなどの各種認証において取り入れられている。
サトウキビ由来のバイオエチレンを使用し、バイオマス度100%のバイオポリエチレンを作ろうとすると、専用設備が必要となり、また従来の石油由来原料を使用した場合と比較して、物性や品質が異なる可能性が生じるが、マスバランス方式を用いて、例えば原料の内90%を石油由来エチレン、10%をバイオエチレンとし、混合して従来設備を使って作られたポリエチレンは、その内の10%分をバイオマス度100%とすることができる。