NZAOA
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Net-Zero Asset Owner Alliance
ネットゼロ資産保有機関連合
概要
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国連が主導する国際的な機関投資家の連合で、2050年までに投資ポートフォリオの温室効果ガス排出量をネットゼロとすることを目指すイニシアティブである。
解説
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国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)と責任投資原則(PRI)が2019年に設立した国際的な機関投資家連合である。
目的は、パリ協定に沿って2050年までに投資ポートフォリオの温室効果ガス排出量をネットゼロとすることである。
加盟するのは年金基金や保険会社などの資産保有者であり、2025年時点で87機関、総運用資産は約9.2兆米ドルに達する。
特徴は、科学的根拠に基づく中間目標の設定と進捗報告を義務付けている点であり、2025年までに22~32%、2030年までに40~60%の排出削減を目指している。
また、再生可能エネルギーやグリーンボンドなどへの投資を拡大し、累計7,430億米ドルを投資している。さらに、各国政府への政策提言や国際会議での協働を通じ、脱炭素移行を促進している。
一方、2025年からのトランプ政権復帰は、NZAOAを含む国際的なネットゼロイニシアティブに逆風をもたらしている。
NZAOA加盟機関に直接的な脱退は限定的であるが、米国市場での脱炭素投資はリスクが増し、政策エンゲージメントの難易度が上昇している。
