RSPO

パーム油の生産は、熱帯雨林の破壊や生物多様性の喪失、温室効果ガスの排出など、深刻な環境問題を引き起こす懸念がある。
また、労働者の権利侵害や児童労働などの社会問題指摘されている。

持続可能なパーム油の生産を実現するためには、厳格な管理と認証が必要であり、RSPOは、持続可能なパーム油の基準を設定し、認証を行う国際的な組織である。

RSPO認証は、生産段階での環境保護や労働条件の改善を求める「原則と基準（P&C）」に基づいている。
RSPO認証には、以下のような管理と認証が含まれる。

■生産認証：農園・搾油工場を対象とし、持続可能な方法でパーム油を生産することの証明。森林破壊の防止や労働者の権利保護も含まれる。
■サプライチェーン認証（SCC）：認証されたパーム油がサプライチェーン全体で適切に管理され、最終製品に至るまで追跡可能であることの保証。搾油所より下流を対象としている。

これらの認証を通じて、企業は持続可能なパーム油の生産と使用を促進し、消費者は環境や社会に配慮した製品を選ぶことができる。