SPTs

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Sustainability Performance Targets

サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット

概要

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サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)において、借り手企業が設定する具体的かつ測定可能なサステナビリティ目標である。

解説

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SPTs(サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット)は、サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)において企業が設定する、ESG(環境・社会・ガバナンス)に関する具体的な目標である。
これらは単なる数値目標ではなく、企業の持続可能性戦略と金融条件を結びつける中核的な要素である。
SPTsは通常、段階的に設定され、短期・中期・長期の複数の目標を通じて、企業の継続的な改善を促す。たとえば、2030年までにCO2排出量を40%削減するという長期目標に対し、2025年までに20%削減という中間目標を設ける形である。
これらの目標は、KPI(重要業績評価指標)を通じて定量的に評価され、進捗状況は定期的に報告され、特に重要な点として、第三者機関による検証(アシュアランス)が挙げられる。
これは、企業の自己申告に依存せず、外部の専門機関が目標の妥当性や達成状況を客観的に評価するものであり、透明性と信頼性を担保するために不可欠である。
金融機関や投資家にとっても、こうした検証はリスク評価や資金提供の判断材料となる。したがって、SPTsの設計とその検証体制は、SLLの成功と信頼性を左右する極めて重要な要素である。

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