気候変動枠組条約
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UNFCCC
概要
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1994年に発効された、地球温暖化対策に世界全体で貢献していくことを定めた国際的な条約。
大気中の温室効果ガス(二酸化炭素、メタンなど)の濃度を安定化させることを目的としている。1995年から毎年、気候変動枠組条約締約国会議(COP)が開催されている。
解説
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この条約は「大気中の温室効果ガス濃度を安定させて、人間活動による気候システムへの危険な干渉を防ぐ」ことに全世界が合意したものであり、現在では198の国と機関が条約に調印している。
UNFCCCの主な内容は以下の通り。
①温室効果ガス(GHG)の排出及び吸収のインベントリー(目録)の作成
②具体的対策を含んだ計画の作成・実施
③GHGを削減する技術の開発普及等に関する計画の推進
2023年には、UNFCCCへの報告及び審査が行われ、世界のGHG排出・吸収量等の算定が行われた。その結果、現在のGHG排出削減ペースでは、パリ協定の1.5℃目標の達成は不可能とされており、今後、交渉から歩みを進め、これまでになされたすべての約束や誓約の「実施に向けた計画」へと転換し、各国が自国の気候計画における適応の部分において、より詳細で野心的なコミットメントを行うことが期待されている。