ウォーターフットプリント
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Water Footprint
概要
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原料の栽培や収穫、製造や加工、輸送、流通、消費、廃棄そしてリサイクルに至るまでの、製品・サービスの「ライフサイクル」全体が水環境に与える影響を定量的に評価するための考え方。環境への影響の大きさ、すなわちフットプリントの大小は、「m3」単位の水の量で表される。
解説
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製品やサービスがつくられ、消費される過程での、水の消費による水量や水質の変化などを可視化する仕組みであると同時に、事業者や消費者による水資源の利用状況を把握、不要な水使用の削減、持続可能な水利用の促進などに役立てられている。
オランダで設立されたNPO:ウォーターフットプリントネットワーク(WFN)では、以下の3つの種類のウォーターフットプリントを設定している。
①グリーン・ウォーターフットプリント:土壌に貯められ、植物を通して蒸発する、降水・土壌水に関係する。農業や園芸、森林材に対し用いられる。
②ブルー・ウォーターフットプリント:商品の製造で使用されたり、人の体に入ったりする地上及び地下水(河川水)に関係する。灌漑農業や産業、家庭での水利用に対し用いられる。
③グレー・ウォーターフットプリント:家庭雑排水などの汚染された水を、特定の水質に戻すために必要な水。下水管を通って直接廃棄される排水や土壌で濾過されながら間接的に浄水される排水などに対し用いられる。