WBCSD
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World Business Council for Sustainable Development
持続可能な開発のための世界経済人会議
概要
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1992年にブラジル・リオデジャネイロで開催された「地球サミット」を契機とし、ビジネスリーダーが結集して1995年に設立。持続可能で公平な世界を目指すために協力する、世界中の200社を超える企業のCEOからなる連合体。参加企業は、政府やNGO、国際機関と協力し、持続可能な発展に関する課題への取り組みで協力する。本部はスイス・ジュネーブにある。
解説
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1992年のブラジル・リオデジャネイロで開催された地球サミットを契機とし、ビジネスリーダーが結集して1995年に設立。「循環型経済」「気候変動/エネルギー」「生態系/景観管理」「社会インパクト」「持続可能なライフスタイル」「水」の6つの分野にフォーカスし、企業に対して変革への主導的役割を求めている。
代表的な取り組みとして、SDGsの企業行動指針「SDG Compass(SDGコンパス)」や、SDGsのCEO向け解説書「CEO Guide to the SDGs(SDGs CEO向けガイド)」の発行などがある。温室効果ガス(GHG)の排出量を算定し、報告するための国際的な基準であるGHGプロトコルも、WBCSDとWRI(世界資源研究所)主導のもとに策定され、2011年10月に公表された。また、2021年には「廃水ゼロ」を提唱し、企業に対し、定量的、定性的な目標の設定と、毎年進捗報告をすることを義務付けた。加えて2023年には、企業が決まったルールで「Plastic footprint(プラスチックの環境への影響)」を測定、報告し、環境への漏出を削減することを支援するために「プラスチックプロトコル」というフレームワークを提唱している。
以上のように、WBCSDは持続可能な開発を推進するための重要な組織であり、その活動は世界中の企業や社会に大きな影響を与えている。