公開日:2024/6/14

最終更新日:2024/6/17

成形機にビルトインできるマグネット式クランプシステム「J-MAG®」

成形機の段取り時間削減に有効なマグネット式クランプ。しかしこれを装着するためには、いくつかの追加オプションが必要です。JSWが提案する「J-MAG®」は、マグネットクランパを射出成形機にビルトインすることで、従来の仕様では必須であった追加オプションが不要となります!

J-MAG®の外観
画像提供:(株)日本製鋼所



そもそもマグネット式クランプシステムとは?

通常、成形機に金型を取り付ける場合は、金型取付板の厚みに合わせた取付ボルトやクランプ治具を準備し、ボルトを締めていきます。
仮にボルトの選定から締め付けまでの所要時間を1か所あたり2分とすると、1つの金型を装着するのに約16分となり、1日に何度も金型交換をする場合の段取り時間は無視出来ません。
そこで、マグネット(永久磁石)により金型を装着することで、取付ボルトや治具が不要となり、
金型段取り時間の短縮が可能となります!

また、図3のように金型取付板の幅や厚みが不統一であっても取付可能なため、様々な金型サイズに対応可能です。
更に、磁力のON・OFF時にのみ電力を使用する構造のため、常時、通電させる必要はなく、停電時に金型落下する危険性もありません。

マグネットクランプのメリット
画像提供:(株)日本製鋼所

成形機にビルトインすることのメリット

従来方式のマグネットクランプは、固定盤と可動盤の上から取り付けていたため、
マグネットプレートの厚さ分だけ、「ノズル」、「エジェクタ」、「デーライト」に影響が出ていました。
 ① ノズル
  ⇒ 固定盤面からの突込量が小さくなるため、ロングノズルが必須
 ② エジェクタ
  ⇒ 可動盤面からの突出量が小さくなるため、金型によってはロッド延長が必要
 ③ デーライト
  ⇒ 標準機同等の金型厚さに対応するためには、タイバーの延長が必要

J-MAG®は、成形機にビルトインしているため、上記3点の改造が不要となります!
設備面でのコストメリットはもちろん、追加部材が不要となるため、サステナブルな装置であるとも言えます。

J-MAG®のメリット
画像提供:(株)日本製鋼所

J-MAG®の特徴

その他にも、次のような特徴があります。
 ① 成形機コントローラからマグネットクランプを操作可能!
  ⇒ マグネットクランプ専用のコントローラが不要です。
 ② 既設のJ-ADS機※にも、後付けで取付可能!
  ⇒ 標準機の取付穴を流用しているため、部品交換と配線作業のみで対応可能です。
  ※ 型締力80~180tが対象です。一部例外もありますので、ご相談下さい。
 ③ 成形機に搭載できる最小寸法の金型も装着可能!
  ⇒ 金型取付用のM16タップ穴を標準施工しています。

また、「マグネットクランプは温度による影響や、着磁力低下が不安」といった場合でも、
下記のような監視機能も備えており、安心してご使用頂ける装置となっています。
 ④ 温度異常検出
  ⇒ プレート温度が規定値以上になるとアラーム鳴動し、エラー状態をコントローラ画面から確認可能!
 ⑤ 着磁力による動作制限
  ⇒万が一、着磁力が低下した場合、型開動作を制限することで金型の落下を防ぐことが可能!
   ※ 動作制限中は『着磁力不足による型開動作制限中』のメッセージを画面に表示

J-MAG®の特徴
画像提供:(株)日本製鋼所

まとめ

J-MAG®には、今まで当たり前だったマグネットクランプ搭載用の改造が不要となり、イニシャルコスト・環境負荷軽減に大きなメリットがあります。
今まで、マグネットクランプをご検討されていなかった方も、ぜひ一度ご検討頂ければと思います。

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<専門分野>成形機全般

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