「電気自動車(BEV)のF1」と評される「フォーミュラE」。今回はフォーミュラEの紹介と共に、自動車の電動化に注力するNAGASEと志を共にし、2023年に行われたシーズン9のチャンピオンことジェイク・デニス選手を擁するチーム「アンドレッティ・フォーミュラE」についてフォーカスします。
フォーミュラEは、BEVによるレースで、2012年に国際自動車連盟(FIA)によって設立されたレースシリーズです。「電気自動車のF1」とも言われるフォーミュラEは都市部の大気汚染対策としてのBEVの普及を目的としていることから、主に世界各地の大都市やリゾート地の市街地がレースの会場として選ばれます。
フォーミュラEの大きな特徴の一つとして搭載されたバッテリーの容量制限が挙げられます。限られたエネルギーの中でレースを完走しなくてはならないため、エネルギーマネジメントもドライバーが考えなくてはならない戦略の一つです。
また、マシンの出力上限を通常の300kWから350kWまで一時的に上げることのできる「アタックモード」 という仕様も特色ある要素の一つです。コース中の特定のコーナーの外側に設けられた「アクティベーションゾーン」を通過することでアタックモード使用の条件が満たされます。
コーナーの外側を通るために一時的にライバルに遅れを取るものの、その後の加速で一気に巻き返すチャンスを得られるアタックモードですが、使用することでバッテリーを大きく消費します。そのため、ライバルとの位置関係やバッテリーマネジメントを考慮しながら使用するタイミングを見極めることが重要になります。
なお、このアタックモードはレース毎に規定回数使用しなくてはならないというルールもあります。
フォーミュラEが初めて開催されたのは2014年、中国・北京ですが、その後も世界各地での開催を経て、シーズン9までの開催が完了しています。そして2024年1月にメキシコシティで幕を開けたシーズン10では、サウジアラビア、ブラジルでのラウンドを経て、2024年3月には初めて東京でのレース(東京E-Prix)が実施されました。
東京E-Prixでは東京・有明地区の公道にフォーミュラE専用のサーキットコースが建設され、コース前半にコーナーが連続するテクニカルなレイアウトが特徴的なコースでした。
2025年のシーズン11では東京でのダブルヘッダー開催が発表されました。
フォーミュラEには自動車メーカーが関与するワークスチームをはじめとした様々なチームが参加しており、各チーム2名のドライバーから構成されています。その中の1つのチームが「アンドレッティ フォーミュラE」です。
アンドレッティ・フォーミュラEチームは、F1世界チャンピオンの経験もあるアメリカの国際的なレーサー、マイケル・アンドレッティ氏が率いるチームで2014年よりフォーミュラEに参戦しています。
現在のアンドレッティ・フォーミュラEチームは、2023年のシーズン9で16レース中11回表彰台を獲得し、世界チャンピオンに輝いたたジェイク・デニス選手と2024年のシーズン10よりアンドレッティ・フォーミュラEに移籍したノーマン・ナト選手の2名で構成されています。
2024年3月に行われた東京E-Prixでは、ジェイク・デニス選手が3位を獲得しています。
NAGASEは2023年からフォーミュラEに参戦するアンドレッティ・フォーミュラEに協賛しています。グローバルでビジネスを展開するNAGASEにとって、気候変動への対応はグループをあげて取り組むべき重要な課題です。参戦チームのなかでも環境への取り組みを意識しているAndretti Formula Eへの協賛を通じて、サステナビリティの推進につながるイノベーションと、ワクワクするパフォーマンスを追求していきます。
また、実際の自動車のものづくりの場面でも、NAGASEはますます高度化が進む自動車の電動化の要求に応えるパートナー企業様との取り組みを拡大、強化しています。
今後も当ウェブサイト上で電動化にまつわるパートナー企業様との取組をアップロードしていきますので更新をご期待ください。
NAGASEの自動車の電動化に関する取り組みはこちらからご覧ください。