SABICスペシャリティー事業部では、種々の熱可塑性樹脂による最終製品の機能性向上をご提案することに留まらず、自社が持つユニークな基礎原料をエポキシ樹脂やウレタン樹脂、その他ポリイミド樹脂などといった熱硬化性樹脂の硬化剤や構成原料に組み込むことにより電気的、機械的特性や、難燃性、吸水率、金属との密着性など各種特性の改善をご提案しております。材料としては末端変性ノリル™オリゴマーや特殊酸二無水物、特殊ビスフェノールモノマーがあり、反応性添加剤として、電気、電子、複合材料や接着剤、コーティングなどの用途に、そのユニークな特性を付与しています。
製品ラインナップ
◾ノリル™ オリゴマー(ノリルSA120樹脂、ノリルSA90樹脂、ノリルSA9000樹脂)
◾特殊ビスフェノール(PPPBP:熱硬化性樹脂の構成要素として)
◾特殊酸無水物(ビスフェノールA型酸二無水物(BPADA))
◾超微粒パウダー(Ultem™(PEI樹脂))
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既存用途例
◾高速高周波通信用、低電送ロスの銅張積層板(CCL)ベース材料
◾低誘電フレキシブル銅張積層板の接着層及びボンディングシート
◾高機能自動車用接着剤
◾高い信頼性が求められるRF積層板
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特性改善例
◾改善例1
ビスフェノールA型エポキシ樹脂にBPADAを硬化剤として使用し、ガラス転移温度を約100℃向上(汎用的な酸無水物硬化と比較して)
◾改善例2
同BisA型エポキシ樹脂にSA90をフェノール系硬化剤として使用し、誘電特性の向上、耐熱性の向上と同時に破壊靱性、難燃性を向上
◾改善例3
高純度タイプのBPADAをポリイミドの構成要素として使用し、誘電特性の向上、低吸水化、銅との密着性を向上
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