TDI
ASEAN、中国国内では上昇、米州では高止まり
12
月の中国 TDI 価格 (ICIS/ は引き続き高値で推移し、 US$2,400/MT 付近を付けた。また、 中国国内でも
需要は春節を前に旺盛ではなかったものの価格が上昇した 。中国での価格上昇に伴い、 ASEAN(ICIS/LOW についても、$2,400/MT 付近と価格が上昇している。欧州では、冬季の需要増、ユーティリティコストの高騰もあり、引き続き高値で推移している。また、米国でも昨年に引き続き、サプライヤーの供給が十分でない為、 TDI価格は 引き続き高い価格帯が継続している。1月以降は国内メーカー 2 社 が 追加 値上を打ち出 しているた め 東ソー 50 円 /kg 、三井化学 15 円以上 / 、国内価格との値差から、引き続き輸入が旺盛な見込みである 。日本の通関統計によると、12 月度に中国から計363MT 程の TDI 輸入が確認された。昨月と比較し数量は減少したものの、全輸入量の内、中国からの輸入量が約90 以上 を占める。
MDI
2022年 1 月 需要弱含みも価格は下落せずMDI市況は、 8 月に入り 8/10 に万華化学の定修が終了したこと、需要があまり芳しくなかったこともあり需給バランスが徐々に安定した為、中国で$ 2,300/ MT, ASEAN で$ 2,450/ MTまで価格が緩やかに下落した。
8月中旬以降、 BorsodChem の定修等もあり、 9 月に入ると中国で$ 2,600/MT,ASEAN で$ 2,500/MTまで価格は再び緩やかに上昇した。 10 月も世界的にタイトな状況は続き中国で$ 2,750/MT 、 ASEAN で2,800/MT まで上昇したが、需要は弱含みな状況で11 月には中国で$ 2,450/MT,ASEAN で2,650/MT と緩やかに下落した。 11 月下旬~ 12 月にかけて、万華化学寧波工場にて 2 ラインの定修が相次いで行われたが、需要が弱含みでも需給バランスがタイトになることはなく、中国では$ 2,450/ MTでステイであったが ASEAN では$ 2,500/ MTと若干下落した。年が明け1 月に入ると、春節も控え需要は弱含みで推移したが、価格は下落することなく中国では2,700/MT,ASEAN では$ 2,600/MT まで上昇した。万華化学寧波工場の 2 ラインの定修は 1 月中に終了し、春節明けも需要が回復せず弱含みで推移するのであれば価格は下落傾向になることも考えられる。
PPG・PO
PPG
2022年 1 月の中国国内 PPG 価格は、 最終的にはUS 1,600/MT となった。春節前ということもあり需要が減少、また COVID 19 の影響でバイヤーの買い控えも発生し市況は下落した。春節が終われば例年需要は戻り市況は上昇するが、中国国内でのパンデミックの影響により、市況が横ばいに推移する可能性も考えられる。従って、 PPG 価格は横ばいもしくは若干上昇する可能性が高いと予想される。
PO
2021年 12 月の 中国国内 PO 価格は、最終的にCN ¥ 11,000/MT となった。春節に近づくにあたり徐々に市況は下落した。 COVID 19 によるパンデミックで川下原料プラント閉鎖なども重なり、需給バランスが崩れ、市況は下落した。春節が終われ
ば川下需要も回復すると考えられるが、中国や東南アジアを中心に COVID 19 の影響が続き需要が回復しなければ、 2 月も市況は横ばいに推移することが考えられる。