中国のPO市場は、原料プロピレンの価格が横ばい、液体塩素の価格が川下分野の需要回復により堅調に推移し、下落が続いており、POプラント稼働は安定しており、川下のPPGメーカーが需要減となっており供給は十分となっており、市況が下落している。
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需要の推移
今後もPOの最大の用途先はポリエーテルポリオールとなっており、POの消費量77%となっている。中国では不動産事業低迷しており、新築着工件数が低迷、中古住宅の回転率も低くなっている。
また自動車生産も半導体不足からかなり低迷しており、全世界で22年2月段階で年初計画比より52万7400台となり、中国市場の累積生産減は5万1,100台に達し、世界の生産減の10%を占めた。
コールドチェーン分野では昨年6月以降、冷蔵庫業界では、生産量、在庫、国内販売、輸出が減少傾向にある。輸出減少の主因は、パンデミックによる米国経済への影響が薄れ、補助金政策の弊害が出始めたためである。
今後も中国ではPOの新増設プラントが複数あり供給量は増えていくため市況は横ばいもしくは緩やかに下落していく予想となっている。
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