住友化学、カプロラクタム事業から撤退

住友化学は、愛媛工場(愛媛県新居浜市)のナイロン原料であるカプロラクタムの生産設備を2022年10月に閉鎖し、事業から撤退することを決定しました。

住友化学は、1965年に愛媛工場で液相法によるカプロラクタムの生産を開始し、以来50年以上にわたり同事業に携わってきました。

その後、技術改良やコスト削減が行われていましたが、世界的な生産能力増大の影響をうけ、持続的な競争力の確保は困難との判断に至り、事業からの撤退となりました。

ただし、カプロラクタムの中間原料であるシクロヘキサノンは、今後も堅調な事業環境が見込まれることから、引き続き製造・販売が行われます。

住友化学は市場の変化に対応し、愛媛工場の事業転換を積極的に進めています。

2015年、カプロラクタムの液相法生産ラインを停止し、副産物として硫安が発生しない気相法生産ラインに転換しました。

2018年にメチオニンの生産能力増強を行いました。

また、同年液晶ポリマー(LCP)の工場建設を開始しています。

今後も技術主導型事業の収益力を高めるとともに、事業ポートフォリオの転換を加速し、成長性の高い事業領域に経営資源を投入していくことを表明しています。

https://www.pudaily.com/News/NewsView.aspx?nid=106582

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