Fratelli Guzzini社は2022年6月1日、食器・家電分野の製品群の材料として、NAS® ECOを選択したことを発表しました。NAS® ECOは、INEOS Styrolution社とBASF社の協力により生まれたスチレン・メチル・メタクリレート(SMMA)素材です。
この材料を原料として、再生可能なスチレン系の材料が生産されます。採用したFratelli Guzzini社は、環境への影響を大幅に低減したソリューションを提供したいというお客様の要望に応えることができるようになりました。
BASF社のバイオマスバランス(BMB)ベースのスチレンは、INEOS Styrolution社によって、主に透明スチレンのバイオ属性スチレン系特殊製品の製造に使用されます。商品ラインナップは、SMMAのNAS®ファミリー、SAN(スチレン・アクリロニトリル・コポリマー)のLuran®ファミリーとなります。
BMBスチレンを製造するために、BASF社はナフサや天然ガスなどの化石資源を、有機廃棄物や植物油から得られる再生可能な原料に置き換えています。 これは、マスバランス・アプローチによるスチレンの生産方法の一つです。マスバランスとは、生産工程を通して(循環型または他の代替)原料の総量を把握し、完成品への適切な配分を保証する、Chain of Custodyモデルです。
マスバランスアプローチによる割当プロセスと製品は、独立した監査人によって認証されています。
BMBは、ケミカルリサイクル原料に次いで、代替原料の使用と化石資源の代替に貢献するための強力な柱となると考えられています。