BASF社、化学品ブランドの成長回帰を牽引

ブランド評価コンサルティング会社であるブランド・ファイナンスの新しいレポートが発表されました。

ブランド・ファイナンスは、毎年、5,000の有名ブランドに課題を与え、あらゆる分野と国のブランドをランキングした約100の報告書を発表しています。化学業界における世界で最も価値のある最強のブランドトップ25は、毎年恒例の「ブランドファイナンス化学品25 2022」ランキングに掲載されています。

化学業界は、COVID-19パンデミック時に大きな損失を被りましたが、欧米諸国では経済自粛が再び導入される可能性が低いため、ほとんどのトップブランドは、パンデミック前の評価額を上回っています。

これによると、デュポン社はブランド力指数(BSI)が100点満点中85.2点、対応するブランド評価はAAAと、世界で最も強い化学ブランド評価を獲得しました。かつての課題だった企業責任と社会的責任に重点を置くようになったことで、デュポン社の事業を展開する業界や地域社会の主要なステークホルダーからの評判は向上しています。

また、栄盛石油化学は今年、非常に力強い成長を遂げ、化学品ランキングで10位から8位にランクアップしました。栄盛石油化学は、世界最大のプラスチック生産企業で、世界的に重要な施設を数多く所有しています。今年、中国最大のポリカーボネート生産者となり、太陽光発電産業向けのソーラーグレードEVAの最大サプライヤーでもあるため、今後数年間成長・発展が見込まれます。同社は、工場から排出される二酸化炭素を回収・精製し、原料として川下の化学製品であるポリカーボネートを生産することで、プラスチックの使用と炭素排出に関する世界的な懸念の高まりに対し、クリーンテクノロジーの研究開発強化を行い、中国の巨大ブランドとしてそのブランド価値を高めています。

英国最大企業の一つであるINEOSは事業の性質上注目されていなかったのですが、ここ数年、CEOの、スポーツパートナーシップの関連性を利用したブランド構築戦略により高い評判を得るようになり、世界で17番目に価値の高い化学品ブランドとして、トップ25ランキングに新たにランクインしました。

世界中の化学品ブランドが成長に転じるにあたって、BASF社が化学業界をリードしているとのことです。

BASFのブランド価値も成長傾向にあり、15%の成長を記録しました。これは、収益予測の改善と、同社の加重平均資本コストの減少によるところが大きく、ドイツの国内でさらなる投資機会を創出するものとなっています。リサイクルや環境に配慮したサービスへの需要が高まる中、BASFブランドは、変化する市場環境の中で優位に立つことができる立場にあるようです。

https://www.pudaily.com/News/NewsView.aspx?nid=107391

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