BASFとARCUS、混合プラスチック廃棄物からの熱分解油の製造・調達に関する契約を締結

BASF SEは、ドイツ・ルートヴィヒスブルクの技術企業であるARCUS Greencycling Technologies GmbHと混合プラスチック廃棄物からの熱分解油購入に関する枠組み契約を締結しました。両社は、循環型経済の観点から、機械的にリサイクルされないプラスチック廃棄物を削減し、CO2排出量を削減するために、それぞれのノウハウを活かしたいと考えています。ARCUS社はBASF社に熱分解油を供給し、BASF社は、これをCcycled™製品の製造のための原料として、自社の生産工場で使用する予定です。

フランクフルトに建設されたARCUSのプロセス実証装置では、機械的にリサイクルされない混合プラスチック廃棄物から熱分解油を生産しています。この生産された油の買取が保証されたことにより、ARCUSはより高い生産能力のプラントを建設し、BASFとともに材料サイクルの短縮に大きく貢献することができますと述べ、熱分解油の生産量を年間10万トンまで引き上げる想定をしています。

この契約は、BASF社のケムサイクルTM事業の拡大における新たな取り組みであり、リサイクルされていない消費者以降のプラスチック廃棄物を産業規模で化学的にリサイクルすることに焦点を当てています。リサイクル原料の割合は、マスバランス法を用いて、Verbundで製造される製品に配分されます。削減した二酸化炭素量は独立監査人によりチェックされます。2020年から市販されているCcycled™シリーズの製品は、従来の製品とまったく同じ特性を持っています。そのため、お客様は同じように加工することができ、自動車部品など、品質や性能に高い要求がある用途にも使用することができます。

https://www.pudaily.com/News/NewsView.aspx?nid=112917

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