ダウ、2022年第3四半期決算を発表

ダウは第3四半期の決算速報を発表しました。ダウグループはマクロ経済の大きな逆風に耐えながら、サプライチェーンと物流の制約に合わせた生産調整、より価値の高い製品に向けた資源の優先順位付け、全社的な業務コストの削減を迅速に開始し、キャッシュフロー創出の重視を維持し、資本配分戦略を継続して実行し、13億ドルを株主に還元しました。

米国では基礎的な需要が引き続き堅調である一方、エネルギー及び原材料コストの高騰が記録的なインフレ を引き起こし、ユーロ圏の需要に影響を及ぼしており、中国ではロックダウンの進行が個人消費とインフラ投資の双方に減少傾向を及ぼしています。

ダウは、世界的な規模、地理的な多様性、有利な原料やデリバティブの柔軟性で、独自の優位性を生み出し続けています。これまでの実績である、規律あるバランスのとれた資本配分、キャッシュフロー創出への注力、そして強化されたバランスシートにより世界情勢を乗り越えていくと発表しています。同時に、脱炭素と成長の戦略を推進することに引き続き注力していきます。これにより、株主報酬を含む資本配分の優先事項を実行するための十分な柔軟性を確保し、長期的な価値創出を最大化することができるとしています。

ハイライト

  • GAAPベースの1株当たり利益(EPS)は1.02ドル、営業EPS1は、主に欧州、中東、アフリカ、インド(EMEAI)におけるエネルギーコストの上昇によるマージンの圧縮を反映して、前年同期が2.75ドル、前四半期が2.31ドルとなり、1.11ドルとなりました。
  • 売上高は、機能性材料・コーティングの増収が、工業用中間体・インフラおよびパッケージング・スペシャ ルティ・プラスチックの減収を上回り、前年同期比 5%減の 141 億ドルとなりました。前四半期比では、売上高はすべての事業セグメントと地域で減少し、10%の減少となりました。
  • 現地価格は、機能性材料・コーティング及び工業用中間体・インフラが牽引し、前年同期比3%の上昇となり ました。 前四半期比では、全事業部門および全地域で減少し、現地通貨建ての売上高は6%減となりました。
  • 為替レートは、全般的な米ドル高により、売上高は前年同期比で4%、前四半期比では1%減少しました。
  •  販売台数は、米国・カナダおよびアジア太平洋地域でそれぞれ2%増加したものの、EMEAIで 12%減少したことにより、前年同期比4%減少しました。前四半期比では、EMEAIの8%減にともない、3%減となりました。
  • GAAPベースの純利益は7億6,000万ドルでした。 営業利益は、前年同期の29億ドルから12億ドルとなりました。これは、パフォーマンスマテリアルズ&コ ーティングスの利益が、原材料費及びエネルギーコストの上昇や持分法による投資利益の減少によって相殺さ れたことによるものです。 営業利益は、すべての事業セグメントでマージンが縮小したことにより、前年同期の24億ドルから減少 しました。   
  • 営業活動から得た現金・預金及び現金同等物(純額)は、前年同期比7億79百万米ドル減少、前四半期比84百万米ドル 増加し、19億米ドルとなりました。フリー・キャッシュフロー1 は 15 億ドルでした。
  • 株主還元は、自社株買い8億ドルと配当4億9300万ドルで、合計13億ドルとなりました。

https://www.pudaily.com/News/NewsView.aspx?nid=114671

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