日本の石油化学会社である三井化学は、茨城県東部の鹿島工場でバイオポリカーボネートを製造するために、バイオマス由来のビスフェノールA(BPA)を同業の三菱ガス化学(MGC)に供給する予定です。
三井化学は、2021年12月からフィンランドの精製会社ネステからバイオナフサを購入し、エチレン、プロピレン、ベンゼン、ポリプロピレン、ポリエチレン、フェノールなどのバイオマス由来の石油化学品を製造しています。三井化学は、「国際サステナビリティ・炭素認証(ISCC)プラス」認証制度に基づき、マスバランス・アプローチによるバイオ製品の製造を行っています。
MGCが三井化学からバイオBPAを購入することは、国内の石油化学会社である帝人がバイオポリカーボネートを製造するために購入することに続くものです。
三井物産は、MGCに供給するバイオBPAの量やバイオポリカーボネートの生産計画について明らかにしていません。また、MGCは、CO2、グリーン水素、再生プラスチックを原料とするメタノールを、今後、ポリカーボネートの製造に使用する予定です。