Honeywell Technology （本社：米国ノースカロライナ州シャーロット）は、四川省金山環境保護技術有限公司（JSRE）が、中国四川省綏寧市に新たに計画する施設で、エコファイニング技術を使用して年間約30万トン（約6000バレル/日）の持続可能な航空燃料（SAF）を製造すると発表しました。このプロジェクトは、SAFの導入を加速させるもので、完成後は中国最大級のSAFプラントとなる見込みです。
Honeywell Technologyは、JSREが使用済み食用油や動物性油脂などを原料としてSAFを製造するために、同社のEcofining™技術、触媒、装置を提供します。JSREは、中国におけるSAFの生産能力を拡大するとともに、レディナウ技術を活用することで、中国の航空産業の持続可能な発展と二酸化炭素排出量削減の取り組みを支援します。
中国の脱炭素化目標は、エネルギー転換を推進するための新たな要件を設定しており、バイオマスエネルギーは目標達成に重要な役割を果たすことになります。バイオマスエネルギー産業における幅広い発展機会に直面する中、JSREは廃油の包括的利用における優位性と蓄積を活用し、戦略的変革と産業の高度化を実現したいと考えています.Honeywell Technologyは、中国および四川省、雲南省、貴州省における廃油を原料としたSAFのさらなる発展を支援し、多方面での持続可能な発展を実現することができます。
Honeywell Technologyは新製品への総投資額の60％近くを、顧客の環境と社会の成果を改善するソリューションに向けるなど、持続可能な開発に取り組んでいます。20年近くにわたりSAFと再生可能燃料の技術を提供しており、SAFの世界的な需要増に対応するために必要となる、さまざまな原料に対応したSAFソリューションも製造しています。Howneywell UOPのEcofiningTM技術を通じてJSREと協力することで、中国のSAF産業の発展を加速させ、航空業界の二酸化炭素排出量削減への取り組みをサポートします。
Honeywell Technologyは、持続可能な航空燃料を製造し、化石燃料からの排出と比較して、温室効果ガス（GHG）排出量を最大80％削減することに貢献しました。このプロセスで製造されたSAFは、商業規模で石油ベースのジェット燃料とシームレスに混合することができます。石油系ジェット燃料と最大50％混合して使用する場合、Honeywell UOPのエコファイニングプロセスで製造されたSAFは、航空機の技術に変更を加える必要がなく、飛行に不可欠なすべての仕様を満たしています。Eni SpAと共同で開発したHoneywell UOP Ecofining™プロセスは、植物由来の廃油、動物性脂肪、その他の廃棄物フィードストックを再生可能なディーゼルおよびSAFに変換することができます。
