INEOS StyrolutionがEGN社およびTomra社と提携し、ポリスチレン廃棄物をリサイクルプロジェクトを発表

スチレン系樹脂の世界的リーダーであるINEOSは、廃棄物処理の世界的リーダーであるTomra、および大手リサイクル企業であるEGNは2023年7月5日、ポリスチレン(PS)廃棄物を食品包装用途の再生ポリスチレンに転換する画期的なプロジェクトを発表しました。

EGN社は、年間40ktの消費後ポリスチレン(PS)廃棄物を処理する能力を持つ、グリーンフィールド型の最新鋭機械式リサイクル施設をドイツのクレーフェルトに建設します。この種の施設としては初の大規模施設となる見込みです。Tomraは、廃棄される食品包装から出る消費者使用後のポリスチレン廃棄物を回収し、EGNは選別と洗浄を管理し、INEOSは食品に接触する用途の欧州食品安全機関(EFSA)の要件に準拠するための「スーパークリーニング」浄化工程を担当します。この施設の稼動は2025年半ばを予定しており、これによりINEOSスチロリューションは商業規模で顧客へのサービスを開始できるようになります。

ポリスチレンは、廃棄物の流れの中で最も分別しやすいプラスチックの1つであることが証明されており、メカニカルリサイクルによって食品と接触する品質を達成できる2つのポリマーのうちの1つです。この素材は無限にリサイクル可能であり、何度もメカニカルリサイクルを繰り返しても、バージン品質レベルでその特性プロファイルを維持することができます。その特性により、廃棄物中の汚染物質の取り込みが非常に少ないとされています。そのため、非常に短期間で、かなりの割合の食品包装材がリサイクルされることが期待されています。PSリサイクルの商業的規模拡大への投資は、市場シェアの拡大や、そのような枠組みがある国での包装税やライセンス料の削減につながると考えられています。

https://www.pudaily.com/Home/NewsDetails/38176

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