SINOPEC、新疆クチャ市にてグリーン水素パイロットプロジェクトを稼動開始

中国石油化工集団公司(HKG: 0386、以下「SINOPEC」)は、新疆ウイグル自治区アクス県クチャ市に建設したグリーン水素パイロット・プロジェクト(以下「プロジェクト」)の操業を開始しことをと発表しました。このプラントは、太陽エネルギーを利用してグリーン水素を製造するもので、より環境に優しく持続可能なエネルギーシステムへの移行を後押しするものです。

SINOPECが主導するこのメガプロジェクトは、太陽光発電複合施設、送電・変電ライン、水電解水素製造施設、水素貯蔵・輸送施設、補助製造施設を備えた、世界最大かつ中国初の太陽光水素発電プロジェクトです。

グリーン水素は、太陽エネルギーや風力エネルギーなどの再生可能な電力源から電力を供給される設備によって製造され、製造プロセス全体の二酸化炭素排出量を最小限に抑えます。本プロジェクトは、クチャの豊富な太陽光発電資源を活用し、太陽光発電を利用して水を電気分解することで、年間20,000トンのグリーン水素を製造し、210,000立方メートルの水素貯蔵と毎時28,000立方メートルの水素輸送を可能にします。本プロジェクトはSINOPECの太和精製化工に水素を供給し、水素製造に使用する化石燃料ベースの電力を除去することで、年間48万5000トンの二酸化炭素排出量を削減することが期待されています。

SINOPECは、水素を動力源とする輸送とグリーン水素精製に注力することで、中国における水素製造イノベーションのパイオニアとなる新エネルギー大国になることを目指し、今後数年間で、中国国内外が低炭素化目標を達成できるよう支援していく予定です。年間450万トンを超える水素生産・利用能力で、自社開発したメガワット規模のPEM電解水素製造ステーションが稼働を開始し、新疆ウイグル自治区で初の水素実証プロジェクトが2023年に開始され、年間3万トンの水素生産が見込まれています。

https://www.pudaily.com/Home/NewsDetails/38243

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