Covestroと、Selena(ポーランドを拠点とする建設用化学品メーカー)は、建築物の断熱性を高めるため、より持続可能なポリウレタン(PU)フォームを共同で製造しています。
Selenaは、Covestroのバイオ由来メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)を、主に窓やドアの施工に使用される1液型フォーム「ウルトラファスト70」の改良版に組み込みました。この素材はISSCプラス認証を受けており、マスバランス法により植物由来の原料を含み、化石由来のものと比較してカーボンフットプリントが60%削減されているのです。
ウルトラファスト70は、ドアや窓の施工に必要な時間を大幅に短縮します。90分以内に完全に硬化すると報告されており、市場に出回っている他の製品の硬化時間(約24時間)を大幅に改善しています。また、容器1本あたり70リットルと収量も増えており、窓やドアの施工に必要なフォームの総量を減らすことができます。
この新製品は、化石燃料を使用した同種の製品と同じ特性を備えているため、顧客は品質を損なうことなく既存の業務にシームレスに組み込むことが可能です。バイオ由来のPUフォームの他に、SelenaはバイオベースのポリオールとリサイクルPET素材もフォーム製品に含んでいます。
Covestroは、アブダビ国営石油会社(ADNOC)とドイツ企業の買収の可能性について協議を開始したとの報道がある中、新たなパートナーシップを発表しました。