Evonik、マルル工場でのHTPBポリオール生産能力の増強に投資

特殊化学品メーカーのEvonikは、ドイツのマルルにあるPOLYVEST® HT工場の拡張工事に着手しました。今回の拡張で、マルル工場でのHTPB生産開始から10年目となります。コーティング&接着剤レジン事業ラインでは、二千万ユーロ台後半の投資により、ヒドロキシル末端ポリブタジエン (HTPB) の生産能力増強を計画しており、2024年第2四半期にも稼働開始の予定です。HTPBは、ブランド名「POLYVEST®」で販売されています。

原料であるブタジエンはマルル工場で直接生産され、過酸化水素はEvonikグループから供給されるため、EvonikはPOLYVEST® 生産に必要な原料の供給保証を受けることができます。さらに、Evonikのアプリケーション技術部門と研究開発部門もマルル工場に所在しており、研究開発・試験から生産に至るまでシームレスな連携がとれています。

POLYVEST® HTは、ラジカル重合により製造される液体状のヒドロキシル末端ポリブタジエンです。このポリマーは、高度に疎水性のポリブタジエン主鎖と、精密な化学修飾が可能な一次ヒドロキシル基を有しています。

POLYVEST® HTは、さまざまな接着剤およびシーリング剤用途におけるポリオール成分として使用されます。特に、POLYVEST® HT-Aは航空宇宙用途向けに開発されています。

https://www.pudaily.com/Home/NewsDetails/43916

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