Lanxess、2023年の厳しい業績を受けてウレタンシステム事業の売却意向を表明

Lanxessは、ウレタンシステム事業の売却に引き続き取り組んでおり、買い手からの関心が高いことを明らかにしました。しかし、同社の年次業績発表記者会見で、CEOのMatthias Zachert氏は、詳細な情報はまだ開示できないと注意を促しました。

財務実績に関しては、2023年の売上は前年比で17%の著しい減少を記録し、2022年の80億9000万ユーロから67億1000万ユーロに落ち込みました。EBITDAも45%の大幅な減少を示し、前年の9億3000万ユーロから5億1200万ユーロに減少しました。特に特殊添加剤および先端中間体部門が影響を大きく及ぼしました。加えて、原料価格とエネルギーコストの低下も販売価格に影響を与えました。

昨夏に開始された「Forward!」アクションプランの実施は継続中です。2023年にはコスト削減と投資削減を通じて1億ユーロの一時的な節約が達成されました。このプランは、2025年までに年間約1億5000万ユーロのコスト削減を目指し、構造的な措置として870ポジションの削減、うち460はドイツにおけるものです。

同社は、少なくとも2024年上半期において事業環境の課題が続くと予測しており、2023年第4四半期と比較して第1四半期には改善が見込まれていません。しかし、第2四半期からは、ほとんどのセクターでの顧客在庫削減努力が完了することを前提に、販売量のわずかな増加を期待しています。

通年では、特別項目を除くEBITDAは2023年の数値よりもやや高くなると予想されています。それにもかかわらず、収益は過去数年の平均レベルを大幅に下回ると予想されています。2023年の見通しでは、化学業界にとって厳しい年になることを予想していました。2024年は多少容易になるものの依然として挑戦的な年になる見込みですが依然として厳しい年になるでしょう。改善は2025年と2026年に期待されています。

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