EU議会と理事会は、EU官報で発表されたジイソシアナートに対する新しい暴露限界値を正式に承認しました。この動きは、業界団体のISOPAとALIPAから肯定的な評価を受けています。ISOPAとALIPAは、今後数週間で業界関係者向けの新しい限界値への遵守に関する実用的なガイドラインをリリースする予定です。
これにより、ジイソシアナートに対する8時間労働時間の時間加重平均暴露限界値（OEL）が6µg/m3に設定されました。加盟国は、この新しく更新された限界値を2026年4月9日までに自国の法令に組み込むことが求められます。
新規制の重要な側面は、加盟国間でばらつきがあった既存の限界値を置き換え、すべての加盟国で統一性を確保することです。ISOPAとALIPAは、EU域内で公平な競争環境を構築し、すべての加盟国間で一貫性を確保することの重要性を強調しました。
業界側が巨額の投資を必要とすることを認め、両協会は2028年12月31日まで適用される移行値10µg/m3としました。この移行期間は、リスク管理対策の強化と、EU域内におけるポリウレタンシステムの下流セクターによるベストプラクティスの採用を促進し、新しい限界値への適応を支援するものと彼らは考えています。両協会は、EUの現行規制（Restriction under Reach）で義務づけられている義務的な労働者訓練と組み合わされたこれらのEU OEL値が有効であると自信をもって表明していました。両協会は、この枠組みを、社会経済的および実現可能性の要因を考慮しつつ、職業性喘息の症例を減らすための重要な一歩と見なしています。
