2024年5月15日、ブラジル靴産業協会(Abicalçados)によると、ブラジルのフットウェア生産は2024年に前年比0.9%から2.2%の成長が見込まれているとのことです。これは国内需要の急増に牽引されています。
この予測は、2024年の生産量が8億7340万足から8億8460万足になることを意味し、ブラジルはアジア以外で世界第5位の靴生産国となります。この増産は、2024年のGDP成長率が2.2%と予測されていることを反映しており、失業率の低下(IBGEによると7.9%で2015年以降最低水準)と実質賃金の上昇を反映しています。ブラジルでは、履物消費が2024年に2.4%から3.8%増加すると予想されています。
国際貿易
国際情勢は今年後半にやや改善すると予想されております。それは主にブラジル靴の主要輸出先である米国経済の回復によるものです。一方、2024年の予測では、ブラジル靴産業にとっても重要なユーロ圏、コロンビア、そして特にアルゼンチンでの成長がほとんど見込まれていないどころか、後退が指摘されています。
ベトナム、インドネシア、カンボジアなどのアジア諸国が北米の輸入でシェアを伸ばしているため、米国市場の景気改善にもかかわらず、ブラジルからの出荷は減少すると予想されています。Abicalçadosは2024年までに、ブラジルの靴輸出が数量ベースで5%から9.7%減少すると予想しています。
さらに、中国との競争も引き続き要因となっています。2023年に世界の靴輸出が前年比8%減少したにもかかわらず、ブラジルにとって重要市場であるラテンアメリカへの中国の出荷は実際に7%増加しました。