Honeywell (Nasdaq: HON) とRepsolは、2024年8月15日、バイオ燃料とサーキュラーマテリアルの新しい生産方法を共同で開発するための協力を発表しました。また、これらの方法をRepsolの既存施設に統合する可能性についても検討します。
両社は、脂肪、油、グリース、バイオマス、固体廃棄物などを利用して化学製品や再生可能燃料を生産するHoneywellの技術を、Repsolの製油所で拡大・商業化する計画です。目標は、持続可能な航空燃料(SAF)や再生可能ディーゼルを含むさまざまなバイオ燃料を生産し、既存の製油所資産を有効活用することです。この協力は、Honeywellのポートフォリオをエネルギー転換のメガトレンドと一致させるものです。
また、Repsolは、HoneywellのUpCycle Process Technologyの導入も検討しています。この技術は廃プラスチックをHoneywell再生ポリマーフィードストックに変え、新たなプラスチックを生産するものです。カラフルなプラスチックや柔軟性のある多層パッケージ、ポリスチレンなど多様なプラスチックをリサイクルでき、他の化学的および機械的リサイクルプロセスや収集・選別の改善と組み合わせることで、最大90%の廃プラスチックをリサイクルできる可能性があります。これは、ポリマーフィードストックに変えられる廃プラスチックの量を大幅に増加させることを意味します。
両社は、石油化学ユニットのライセンス供与や開発、触媒、技術サポートやトラブルシューティング、デジタル化、技術など、さまざまな分野でこれまでにも成功した協力関係を築いています。2023年には、Repsolはスペイン・プエルトリャノの工場で使用済み食用油や廃動物脂肪などから再生可能燃料を製造するために、HoneywellのEcofining™技術を採用しました。この技術は、HoneywellがENI S.p.A.と共同で開発・商業化したものです。Repsolはこの工場で年間約24万トンの再生可能ディーゼルなどを生産する予定です。