ハイライト
- グループ売上: 約55億ユーロに増加し、3.3%の有機成長を達成。
- 両事業部門が成長に寄与: 接着技術部門は3.7%、消費者ブランド部門は2.7%の有機成長を達成。
- Henkelは2045年までに温室効果ガス削減を目指すネットゼロロードマップを発表。
- 2024年通期の売上および利益ガイダンスは変わらず、利益予測の上位範囲に達する可能性あり。
第3四半期業績の概要
Henkelのグループ売上は第3四半期に約55億ユーロに達し、3.3%の有機成長率を記録。これは、力強い価格設定とポジティブな販売量トレンドに起因しています。名目上では、前年同期比で1.0%増加しました。
Henkelは2024年の見通しに楽観的で、これまでの成果を踏まえ、調整後EBITマージンと調整後EPS成長の予測上限に到達する可能性があるとしています。また、持続可能性の取り組みを強化し、2045年までに温室効果ガス中立を達成するための検証済みのネットゼロロードマップを発表しました。
事業部門別のパフォーマンス
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接着技術:
- 売上は第3四半期に28億ユーロに達し、名目上で3.3%、有機的に3.7%の成長を記録。
- すべての事業分野で販売量が増加し、価格は安定。
- 地域別では、ヨーロッパおよびIMEA地域が成長を牽引。一方、北米ではモビリティ&エレクトロニクス分野の市場課題により若干の減少。
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消費者ブランド:
- 第3四半期の売上は26.5億ユーロで、名目上では-1.6%減少したものの、有機的には2.7%増加。
- ランドリー&ホームケア分野は混合した結果でしたが、ヘア事業は特にヘアスタイリングとプロフェッショナルカテゴリで力強い有機成長を達成。
- 地域別では、ヨーロッパとIMEAが顕著な成長を示す一方、北米ではランドリー&ホームケア分野で課題に直面。
2024年通期の財務見通し
Henkelは、通期の有機売上成長率を2.5%~4.5%と予測しており、接着技術部門で2.0%~4.0%、消費者ブランド部門で3.0%~5.0%の成長を見込んでいます。
調整後EBITマージンは13.5%~14.5%の範囲が予測され、調整後EPSは為替一定の場合で20%~30%の増加が期待されています。