PPG Industriesは、米国およびカナダにおける建築用塗料事業をAIP（American Industrial Partners）に5億5,000万ドルで売却したと発表しました。この売却は、2024年10月の発表と今年2月に開始された戦略的見直しの結果によるものです。
この売却にもかかわらず、PPGはラテンアメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域における建築用塗料事業へのコミットメントを強調し、これらの地域では主要市場でのリーダーシップを維持しています。
米国およびカナダの建築用塗料事業は、2023年の純売上高約20億ドルに貢献し、EBITDAマージンは1桁台前半でした。AIPはこの事業を「The Pittsburgh Paints Company」に改名し、元PPG建築用塗料シニアバイスプレジデントであるジェイミー・アイリック氏をCEOに任命しました。同事業には、米国とカナダに9か所の製造工場、配送センター、750の直営店舗が含まれます。
PPGは、この売却により、2024年第4四半期において約3億ドルの税引前損失を計上する見込みであるとしています。この損失は、為替差損およびのれんの減損を反映したものです。なお、PPGは先週、シリカ製品事業をスペシャリティ化学品メーカーのQemetica（ワルシャワ）に売却完了したことも発表しています。
