CANNON、硬質ポリウレタンおよびGFRPの物理的リサイクルを実現する「POSSIBLE」プロジェクトを発表

2026年2月11日、イタリア、カロンノ・ペルトゥゼッラ ―― CANNONは、JEC World 2026(3月10日〜12日)にて、ポリウレタン(PU)およびPUガラス繊維複合材料(GFRP)の画期的なリサイクル手法を披露します。このプロセスは、PU加工メーカーのMAP S.p.A.およびベルガモ大学との密接な協力のもと、欧州復興基金(NextGenerationEU)のイタリア戦略計画による共同出資を受けて開発されました。プロジェクト名「POSSIBLE(PrOduce SuStainabLE Industrial Bodies:持続可能な産業用構造体の製造)」が示す通り、PUおよびGFRPの耐用年数終了後のリサイクルと再利用の基礎を築き、粉砕されたフォームや粒状の部品が、新しい複合材料の配合において二次補強材として使用できることを実証しました。

熱硬化性樹脂は世界のプラスチック生産の約12%(年間4,000万トン以上)を占め、そのうちポリウレタンフォームだけで約1,700万トンに達します。機械的・熱的耐性や安定性に優れる一方で、その架橋構造と強化繊維の組み合わせにより、従来の再溶融によるリサイクルはほぼ不可能でした。化学的リサイクルは研究レベルでは存在するものの、既存の製造プロセスとの適合性やコストに課題がありました。そこでCANNONは、純粋なPUまたは複合材料の廃棄物を、同社の高圧システムと互換性のある2つの相補的な方法で直接再統合することに焦点を当てました。

2つのリサイクル・アプローチ

  1. マイクロ粉末分散方式(スラリー法):
    硬質フォーム廃棄物を微粉末(75μm以下の細粉および300〜500μmの粗粉)に変え、ポリオール中に分散させてスラリーを形成します。これを高圧ミキシングヘッドで液体成分として計量・吐出します。
    • 成果: 粘度が10,000 mPa·sを超える場合でも、エネルギーの高い混合により安定した製造が可能。断熱性能の低下をわずか4%に抑えつつ、リサイクル材を配合した均質なパネルを製造。
  2. 粒状補強材添加方式(LFI法):
    GFRP廃棄物を含むPU廃棄物を粒状にし、CANNONが特許を持つ「Interwet-LFI(長繊維注入)」技術のFPL 36 IWミキシングヘッドに固体フィラーとして直接投入します。
    • 成果: 柔軟なスクリューコンベアを用いることで、脈動やブリッジ(詰まり)なく安定した供給を実現。重量比で最大40%のリサイクル粒子を含むパネルの製造に成功。

経済的・環境的メリット

CANNONのテストにより、硬質PUおよびGFRPのリサイクルは、既存の生産ラインに組み込み可能であることが示されました。配合の抜本的な変更を必要とせず、廃棄物をプロセス内で再利用可能な材料に変えることで、即座に経済的・環境的なメリットをもたらします。これは、これまでリサイクルが不可能と考えられていた熱硬化性樹脂ファミリーにとって、循環型社会への具体的な一歩となります。

CANNONは現在、POSSIBLEプロジェクトの成果に基づき、近い将来に市場投入予定の商業用リサイクルソリューションの開発に取り組んでいます。JEC World 2026では、ブース5M72にて詳細が公開されます。

https://www.pudaily.com/Home/NewsDetails/62727

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