タイの自動車産業の活況

自動車部門は、国内の工業生産額の約10%、国内の製造業雇用の約10%を占めています。

2021年、タイは168万6千台以上の自動車を生産し、そのうち95万7千台が輸出用、72万9千台が自国での販売用でした。2022年第1四半期に23万1198台の自動車を自国内で販売し、前四半期比19.1%増、前年同期比22.3%増となりました。2022年、タイの自動車輸出台数は4.54%増の100万台に、自動車生産台数は6.78%増の180万台に達すると予想されています。 

タイの自動車産業の活況の背景には、タイ政府による電気自動車産業の奨励政策があります。
この政策では、以下のような優遇策が導入されています。

  • 2種類以上の電気自動車部品を生産する自動車メーカーの免税
  • 完全電気自動車の最長10年間、ハイブリッド電気自動車の最長6年間の免税措置の導入
  • 電気自動車の購入税の減税
  • 電気自動車の購入補助金
  • 27億ドル相当の投資奨励基金の設立

その結果、BMW、メルセデス・ベンツ、ホンダなど、世界的に有名な自動車メーカーがタイに投資し、工場の建設や生産能力の拡張、製造拠点や研究開発センターの建設が行われています。外国メーカーの個人事業や合弁事業の設立を認め、国内市場参入の障壁を撤廃しました。そのため市場では、上海汽車や長城汽車による投資、研究開発センターや製造施設の設立が行われています。

欧米や日本の自動車メーカーに加え、中国の自動車メーカーもタイに注目している現状です。

https://www.pudaily.com/News/NewsView.aspx?nid=107226

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