Evonik、C4化学品製造のためのPlasCO2プロジェクトを開始

Evonikは、3つのパートナーとともにPlasCO2プロジェクトを立ち上げました。PlasCO2は、「Plasma-induced generation of carbon monoxide from carbon dioxide and its chemical utilization」の略で、このプロジェクトの目的は、二酸化炭素(CO2)をC4化学品の製造における原料として利用することです。ドイツ連邦教育研究省は、このプロジェクトに180万ユーロ以上の資金を提供しています。

プロジェクト参加企業は、Evonikのほか、ライプニッツ触媒研究所(LIKAT)、ライプニッツプラズマ研究所(INP)、Rafflenbeul Anlagen Bau GmbHです。

Evonik社のPlasCO2プロジェクトのコーディネーターであるロバート・フランケ教授は、「二酸化炭素を原料として生成することに成功すれば、二酸化炭素排出量の削減に大きく貢献できるだけでなく、化学の全く新しい世界を切り開くことになるでしょう」と述べています。

サステナビリティは、企業の重要な推進力と考えられています。このプロジェクトの中心は、二酸化炭素を水素で一酸化炭素に変換することです。新しく開発したプロセスを用いて、低温のプラズマ反応器により二酸化炭素と水素から合成ガスを取り出すことに取り組んでいます。こうして得られた合成ガスは、化学製品の製造に利用することができます。低温プラズマは、エネルギーが少なく、不活性炭素を効率よく活性化できるため、新しいエネルギー源として利用される予定です。

このプラズマを発生させるために、研究グループは再生可能なエネルギー源で運転できる新しいタイプの原子炉を開発したいと考えています。将来的には、広く普及させ、商業化できるようにする予定です。このようにして生成された合成ガスは、C4化学の有機化合物の製造に使用することができます。この合成ガスは、例えば可塑剤や石油化学製品の製造に使用することができます。

Evonikは、まず基礎研究から始め、環境効率や経済性の評価、量子化学計算などを実施する予定です。使用されるプラズマリアクターは、これまで排ガスの浄化に使用されてきました。Evonikは、約4年後に再生可能な資源でプラズマを生成するパイロットプラントを建設できるよう、引き続き開発に取り組んでいます。

https://www.pudaily.com/Home/NewsDetails/34129

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