INEOSは2023年6月29日、米国からドイツへのLNG輸入に使用する新造LNG船2隻に関する契約を三井商船と締結しました。INEOSはエタン・ナフサ運搬船を多数保有していますが、この2隻はLNG運搬船市場への初参入となります。
これらの契約は、Sempra社との間で締結しました。INEOSは、米国から欧州・アジアへのエタンガス輸送の最大手としての経験を生かし、欧州へのLNGの「パイプライン」を開発し、自社および特定の第三者の需要に対応可能にしていく予定です。
両船とも容量は174,000m3。韓国の玉浦造船所で建造され、最新のMANエナジー・ソリューションズ・エンジン(ME-GA)を搭載します。 空気潤滑技術とシャフト・ジェネレーターが追加されることで、高効率での輸送が可能です。
ポートアーサー(オーストラリア・タスマニア州)からの年間140万トンのLNG供給に関する長期売買契約と、ドイツのLNGターミナルであるブルンスビュッテル(英国)における長期再ガス化能力の購入に続く、INEOSにとって重要なマイルストーンとなります。