Honeywellは、リチウム鉄リン酸塩（LFP）電池セルメーカーのABF(アメリカン・バッテリー・ファクトリー)が、ツーソン（アリゾナ州）にある新しいギガファクトリーにHoneywellのオートメーションとプロセス安全ソリューションを全面的に統合すると発表しました。
約200万平方フィートのこの施設は、完成時にはLFP電池セルを生産する米国最大のギガファクトリーになると予測されています。ABFが生産するバッテリーセルから作られるエネルギー貯蔵システムは、一般家庭や企業、電力会社が利用できるようになり、送電網や自社システムからのエネルギー利用を最適化できるようになります。ツーソンのギガファクトリーは、Honeywellの・Manufacturing Excellence Platform・Experion Batch・Integrated Remote operationsを統合し、ABFの製造プロセスとワークフローの最適化を支援します。Honeywellの革新的なソリューションにより、ABFは、混合、コーティング、組み立てから保管、流通に至るまで、バッテリーの生産プロセスをリアルタイムで可視化し、制御できるようになります。また、Honeywellのテクノロジーは、作業データの収集を合理化し、改善すると同時に、オペレータの今後の作業や潜在的な遅延に関する洞察を収集します。その結果、歩留まりが向上し、廃棄物が削減され、よりエネルギー効率が高く、費用対効果の高いバッテリー生産が実現します。
ABFは、米国で安全なLFPセルのギガファクトリーネットワークを開発しており、Honeywellのエンド・ツー・エンドのソリューションを全面的に導入する意向です。同社は、国内バッテリー・サプライ・チェーンを構築することで、エネルギー自立と再生可能エネルギーを米国で実現したいと考えています。
国内製造業の雇用創出とともに、ABFは連邦・州政府の気候変動対策や「メイド・イン・USA」の国家安全保障要件を満たす役割を果たすでしょう。
