Solvay、バッテリー封入性の優れた難燃性を実現する新グレード「SolvaLite®」を発売

特殊材料の世界的大手サプライヤーであるSolvayは、プレミアムバッテリー電気自動車(BEV)の幅広い構造部品や補強材向けに設計された革新的な速硬化エポキシプリプレグシステム、SolvaLite®® 716 FRの発売を発表しました。

自動車業界では、従来の熱硬化性プリプレグやアルミニウムに比べて難燃性に優れ、熱暴走時に乗客が十分な脱出時間を確保できるバッテリー部品用の新しい材料が求められています。構造用バッテリーハウジングは、信頼性の高いEMIシールド性能を確保し、高い生産速度で大量の効率的な加工を可能にする必要もあります。新しいSolvaLite®プリプレグは、これらの特性をすべて兼ね備えており、従来のソリューションと比較して大幅な軽量化が可能です。

SolvaLite® 716 FRは、主にプレミアムおよびスーパープレミアムBEV向けの難燃性バッテリー筐体用途をターゲットとしています。ガラス転移温度(Tg)は145℃であり、実用的なUL 2596燃焼性試験において、肉厚2mmでアルミニウムや不連続繊維複合材料よりも優れた難燃性を示しました。この新素材は、自動車産業だけでなく、一般的なUL94 V-0仕様に適合するための火災安全性が鍵となる他の部品にも幅広い可能性を開くものとされています。

硬化システムは急速硬化用に設計されており、プレス硬化時間は150℃(302°F)で8分です。また、Solvay独自のダブルダイアフラム成形(DDF)技術など、コンバーターがより効率的な生産ルートを実現できるよう、より高温でより短いサイクルタイムで硬化できるように設計されています。SolvaLite® 716 FRは、最悪の荷重条件下で最も要求の厳しい機械的要件を満たし、部品の厚みを最小限に抑え、体積エネルギー密度や車両のZ-heightを高めるために筐体容積を最適化することを目的とした、厳選されたフォーマットと連続繊維タイプで提供されています。

SolvaLite® 716 FRは2023年末までに市販される予定で、アトランタで10月30日から11月2日まで開催されるCAMX Composites and Advanced Materials Expoで正式に発表されます。

https://www.pudaily.com/Home/NewsDetails/41468

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