アブダビ国営石油会社、Covestro買収額の引き上げを準備

アブダビ国営石油会社(Adnoc)によるCovestro買収は、同社が原油依存からの脱却を目指す取り組みの一環であり、他の中東企業も同様の戦略を採っています。Adnocは、ブラジルの石油化学メーカーである Braskem SA の株式取得を提案しており、オーストリアの OMV AG との合弁事業で、300億ユーロ以上規模の石油化学企業を設立する最終段階に入っています。

2015年にバイエル AG から分離されたCovestroは、自動車座席に使用されるフォーム、マットレスの原料、医療機器用のポリカーボネートなどを製造しています。Bloombergニュースは、6月にAdnocがレバクーゼンに本社を置くCovestroに対し、予備的な買収提案を行ったと最初に報じました。

関係者によると、 (Adnoc) は、Covestro AG の買収予備提案額を引き上げる準備を進めており、デューデリジェンス開始への道筋をつけるための譲歩案も提示する見込みとのことです。

Adnocは早ければ来週にも、1株あたり約60ユーロの新提案を提出する予定であり、これによりCovestroの企業価値は約113億ユーロ (約123億ドル) となります。Adnocはまた、買収完了後数年間の雇用保証と、約80億ドルの追加投資を行うことも計画しているとのことです。関係者は情報が非公開であることを理由に匿名を希望しています。

Covestroの株価は、25日の午前取引で一時3.2%上昇し、2022年2月以来の高値を更新しました。フランクフルト時間12時10分時点では、前日比2.3%高の54.24ユーロとなり、時価総額は約103億ユーロとなっています。

両社は、9月にAdnocが提示した1株あたり55ユーロと57ユーロの非公式な買収提案額をCovestroが低すぎると判断したことを受け、協議を開始しました。

協議は継続中であり、Adnocは修正提案の送付を新年まで待つ可能性もあると示唆している人もいます。AdnocとCovestroの担当者はコメントを拒否しました。

https://www.pudaily.com/Home/NewsDetails/43278

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